徒歩8分と書かれた部屋に住んで、毎朝12分かかっている。嘘をつかれたわけではありません。数え方が決まっているだけです。
計算のしかたを知っていれば、広告に並んだ分数から実際の生活時間をあらかじめ見積もれます。内見より前に、地図の上だけで終わる作業です。
徒歩分数は道路距離80メートルを1分として切り上げた数字です。信号、坂、改札までの距離は入っていません。
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不動産広告の徒歩所要時間は、道路に沿って測った距離80メートルを1分として計算し、端数を切り上げます。根拠は不動産の表示に関する公正競争規約です。業界共通のものさしなので、どの会社の広告でも計算方法は変わりません。物件どうしを並べて比べる用途なら、この数字は信用できます。
出典:徒歩所要時間について広告の分数に入るもの、入らないもの
計算に含まれる
- 道なりに測った距離(直線距離ではない)
- 80メートルごとに1分、端数は切り上げ
- 坂や階段は真上から見て平坦とみなした距離
含まれない
- 信号待ちの時間
- 坂道や階段による速度の低下
- 駅の出入口から改札・ホームまでの移動
- 踏切の遮断、混雑、荷物の重さ
つまり広告の分数は、条件のよい大人が休まず歩き続けたときの理論値に近いものです。実際の通勤時間には、ここへ信号待ちと駅構内の移動が積み重なります。大きな駅ほど改札は遠い。差はそこで広がります。
地図の上で3分だけ確かめる
- 地図アプリで物件から駅の入口まで経路を引き、距離を確認する
- 距離を80で割って切り上げ、広告の分数と照らす
- 経路上の信号を数える
- 航空写真と地形表示に切り替えて坂と階段を探す
- ストリートビューで歩道の幅を見る
不動産会社への質問例
「この徒歩分数は、どこを起点にして駅のどこまでを測った数字ですか」
広告に出ている分数が、自分の使う出入口を通る経路のものとは限りません。毎日歩く道が別ならかかる時間も変わります。どこを起点と終点にした数字なのかを聞いておくと、生活時間に近い見当がつきます。
出典:徒歩所要時間についてゲームの中では(すべて架空です)
物件情報の徒歩分数と、周辺地図に描かれた道の形を見比べてみてください。数字が短くても、間に何があるかは地図のほうが正直です。特定の分数が正解という意味ではありません。
現実では朝の時間帯に歩く
内見のときに一度、実際に使う時間帯で駅まで歩いてみると、信号の待ち時間や人の流れ、坂の傾きまで体感で分かります。難しければ帰宅時間帯だけでも歩くと、夜道の明るさを確かめられます。
出典・参考情報
内容は掲載時点の情報です。契約時は最新の制度・提供条件をご確認ください。
- 徒歩所要時間について公益社団法人 首都圏不動産公正取引協議会(2026年8月11日閲覧)


